今、SNSで影響力を伸ばすには「陰謀論」が最強な理由

うま視点

SNSでフォロワー数を爆伸びさせたいなら、陰謀論が最強!

今や全人類発信時代到来で、フォロワーを伸ばしたくてもネタも使い倒されてて発信に困ってない?そんなあなたに朗報や。実は今、SNSでは「陰謀論」がめちゃくちゃアツい。例えると、メタルキングがフィールドにひしめき合ってて、そのうえ逃げもせえへん、まさにボーナスタイムやねん。

なんでそんなことが言えるのかというと、まず俺自身、最近めちゃくちゃ陰謀論を目にする機会が増えたから。さらに言うと、ここ数年で陰謀論が広がりやすい環境がものすごい整ってきた、これが最大の理由。(ちなみにSNSならX(旧Twitter)が特におすすめや。理由は後述する)ではなぜ「陰謀論が広がる土壌」がここまで仕上がってきたのか。その理由を解説していこう。

陰謀論が広がる「最強の土壌」はこうして出来上がった!

この「最強の土壌」は、ある日突然できたわけではない。段階を踏んでじわじわと畑が育ってきたんや。そのプロセスを、5つのフェーズに分けて説明していく。

①スマホの登場・普及からSNSの拡大

②新型コロナウイルスの発生と戦争勃発

③オールドメディアの闇問題

④物価上昇による家計への打撃

⑤孤立からの脱却・一体化(不安の解消)

①スマートフォンの登場・普及からSNSの拡大

・スマホの登場から普及【広大な土地】

2007年にアメリカでiPhoneが発売された。一方日本では、総務省の「情報通信白書」によるとスマホの世帯保有率は、2010年では約10%、2013年では約62%、2023年では約90%に達してる。さらに増加傾向が続いており、今やほとんどの世帯がスマホを持っていると言えるやろうな。

(引用:令和6年版 情報通信白書 第11節 デジタル活用の動向

つまり、ほとんどの人がスマホを持ち、情報収集も発信もそれさえあれば簡単にできるようになったということや。これで種をまくための「土地」がしっかり整ったわけやな。

・SNSの登場から拡大【土壌】

総務省によると、日本におけるSNS利用者数は、2022年時点で約1億200万人。2027年には1億1,300万人に達するという予測もある。(参考:総務省「情報通信白書」)特にX(旧Twitter)は日本国内で月間6,700万人のアクティブユーザーを誇り、利用率は46.2%。年齢別では10代が67.4%、20代78.6%、30代57.9%、40代44.8%、50代34.3%、60代14.1%というデータがある。

つまり、SNSという「土壌」がしっかり整備されたということ。特にX(旧Twitter)は、他のSNSよりも拡散力が高く、しかも匿名性があるから陰謀論が広まりやすい。さらに若い世代が多いのも特徴で、世界的な研究でも陰謀論には若年層ほどハマりやすい傾向があるっていうデータもある。だからこそ、フォロワーを稼ぐならX(旧Twitter)が一番やと俺は思ってる。

この10年足らずで、スマホが急速に普及してSNSも一気に広がったことで、陰謀論を広めるための「畑の土地」は完全に準備が整ったというわけや。

②新型コロナウイルスの発生と戦争勃発

・新型コロナウイルスによるパンデミック【肥料】

次は、土地に土壌が用意されたからこそ、これから植えられる苗(陰謀論の芽)がよく育つように、「不安」という肥料をしっかり土に与える。

みんなも記憶に新しいと思うけど、2019年に新型コロナウイルスが発生してパンデミックになった。正直、最初のニュースでは不安を煽ってるように見えて、「どうせいつものやつやろ」と軽く思ってた。でも、日に日に世界中がパニックになっていった。歴史の教科書で読むような出来事が現実に起きて、あちこちで情報が飛び交った。その頃には、さっき説明したようにスマホもSNSもすでに広く普及してた。テレビや新聞よりSNSのほうが情報が早かったから、発生源や症状、対処法をSNSで調べた人も多かったんちゃうかな。そして異例のスピードでmRNAワクチンが承認され、人類はコロナに打ち勝った。けど、SNSではその勝利の裏側で「本当に安全なのか。」「政府は何か隠してるんじゃないか。」って疑念が湧いてた。あまりにも早く承認されたから、国が金儲けのために打たせてるとか、人類を選別してるんちゃうかとか、そんな不安もあちこちで見かけた。

歴史的なパンデミック、未知のウイルスによる混乱。その中で「何を信じていいかわからん」っていう不安がどんどん大きくなったのも無理はない。SNS上には怪しい治療法や、ウイルス除けグッズなんかも溢れてて、みんな効くかわからんまま買ってたのを思い出す。あの頃の雰囲気、異様やったな。

・戦争勃発【種まき】

こうして土壌に不安という肥料がたっぷり与えられたところで、いよいよ「世界への不安」という種を植えていく段階や。

新型コロナウイルスがまだ完全に終息しないうちに、2022年にはロシアがウクライナに軍事侵攻した。この件も、最初は「ここまで大事になるとは思わんかった」って人が多かったんちゃうかなと思う。実際には現実は大きく違って、SNSでは「日本人は平和ボケしてる」「次は日本の番」みたいな投稿がバズりまくってた。

さらに、新型コロナのときに出た給付金がきっかけでじわじわ物価が上がり始めていた中、ウクライナ侵攻で燃料費や電気代、ガス代が一気に跳ね上がった。ニュースだけじゃなくて、家計にまで世界の不安定さが押し寄せてきたんや。

ここまでくると、心の奥にあった漠然とした不安がどんどん増幅していく。度重なる値上げ、そして政府への不信感。まさに「植えた種」が芽吹き始めた瞬間やった。

③オールドメディアの闇問題【水やり】

植えた種が静かに動き始めた頃、今度はそこに水を与えるように、オールドメディア(テレビや新聞)への不信感をさらに成長させる出来事が起こる。SNSが普及して、個人でも情報を収集することが当たり前になってきてた頃や。そんな中、暴露系のインフルエンサーや配信者がSNS上で芸能界の闇を次々と暴露し始めた。内容はゴシップに近いものやったけど、多くの人が「噂か本当か分からんけど、やっぱりありそう」と感じていた疑惑が、確信に変わり始めた。その流れが一気に加速し、過去の権力や地位を利用した性加害や性接待といった問題を、被害者が告発する動きが相次いだ。

こうした問題を扱っていたオールドメディアは多くなかったと思う。もちろん、扱うには慎重な裏取りや確認作業が必要やとは思うんやけど、世間の受け取り方は違った。「オールドメディアは自分たちに都合の悪いことは流さない、あるいは都合のいいように操作している」という疑念が一気に広がった。それまで漠然とした「不信感」やったものが、ここで「不信」に確実に変わった。そしてその不信の分、ニューメディア(SNSなど)への信用は勝手に上がっていった。オールドメディアは信用できない、SNSなら“本当の情報”が得られる。そうやって「オールドメディア離れ」が一層進んでいったわけや。

④物価上昇による家計への打撃【肥料Ⅱ】

水を与えた種に、さらに肥料を加えて成長(政府への不信感)を促進させる。ロシアのウクライナ侵攻で少しずつ上がり始めていた物価が、侵攻が長期化するにつれて次々といろんなものに波及した。当初はエネルギー関連くらいやったのに、今では値上がりしていないものを探すほうが難しいくらいや。長期間にわたって上がり続ける物価は、「新型コロナウイルス→戦争→オールドメディア不信」と積み重なってきた不安の糸を切るには十分やった。日々の暮らしで値上げが続くと、心の奥にあった漠然とした不安が、目の前の生活苦として現実味を帯びてくる。「政府って何もしてへんのちゃう?」「無能な政府のせいで自分たちが苦しんでるんちゃうん?」——こうして疑念が芽を出し始めた。

⑤孤立からの脱却・一体化(不安の解消)【収穫】

芽が出たら、あとは収穫や。「もしかして、これ全部政府のせいなんちゃう?」そう思い始めてSNSで情報収集してみると、あら不思議。「政府が悪い」という主張や情報がいくらでも出てくる。しかも、そういう情報を見つけるとありがたいことにSNSのアルゴリズムがさらに同じような情報を次から次へとおすすめしてくれる。自分では特に偏って情報を探しているつもりはないのに、気がついたら「政府が悪い」という内容ばかりになってるんや。そうなると、「やっぱり世論はそうなんや!」と疑念はどんどん確信に変わっていくわけや。
オールドメディアは信用できひんけどSNSなら、都合のいい情報操作がされていない“本当の情報”がある。そう信じることで、これまで自分の中で渦巻いていた不安は「政府が敵や」という怒りに変わることで少しだけ気持ちが楽になるんやろう。現実世界で「政府が敵や」という主張をして仲間を見つけるのは難しいけど、SNSでは簡単に同じ考えを持つ仲間を見つけられる。同じ仲間とつながり、敵(政府)を叩くことで一体感が生まれる。そうやって不安は次第に解消されていく。
今がまさにこのフェーズや。収穫の時期や。
さて、ということでお分かりいただけただろうか?10年以上かけて少しずつ段階を経て、土壌は育ってきた。そして今はフィーバータイム、収穫期の真っただ中に突入しているんや。

陰謀論は本当に伸びやすいのか。

さて、「土壌は出来がっとるぞ!」いうても「ほんまに実際伸びてんの?」いうんやろ?せやから、ここでは「陰謀論が伸びる」ってことが研究でも確認されとるという話を、簡単にまとめとくで。

・急速なフォロワー増加

例えば、アメリカでQアノン関連のアカウントの中には、開設からわずか10日間で1日あたり約2,500人のフォロワーを獲得した例があるらしい。これだけ短期間でフォロワーを増やすというのは、他のテーマではなかなか見られへんスピードや。まさにメタルキング並みや。

・デマ情報の拡散速度

ある研究では、デマ情報は真実の情報よりも70%高い確率でリツイートされ、最初の1,500人に到達する速度が6倍速いことがわかってる。つまり、デマや陰謀論的な情報のほうがSNSの拡散力が強いってことやな。

・陰謀論を含む投稿のエンゲージメント

さらに、COVID-19に関する研究では、陰謀論を含む偽情報の投稿は、陰謀論を含まない偽情報の投稿と比較して、リポストが40.8%多く、いいねが45.2%多く、返信が44.1%多いというデータがある。つまり、陰謀論が混じることでより注目されやすく、拡散もされやすいってことやね。

・エコーチェンバーとフィルターバブルの形成

そして、SNSの仕組みそのものも陰謀論を伸ばしやすい環境になってる。同じ考えの人同士が集まりやすい「エコーチェンバー」や、似たような情報ばかりが表示される「フィルターバブル」いう現象やね。これがあると、陰謀論的な情報がどんどん強化されて、ますます信じやすくなってまうわけやな。

挙げ出すとキリがないけど、複数の研究で陰謀論が伸びやすいという実例や傾向が示されとるのは間違いないねん。

政府の対策状況

偽情報や誤情報が広がりやすい土壌がじっくり出来上がってきたうえに、実際に広がりやすいという実例や傾向が複数の研究で示されてきた。世界ではすでにこの問題が社会問題化しており、日本もその入り口に立っている状況だ。では、各国や日本の政府の対策状況はどうなのか、ここで見ていきたい。

・世界各国では?

SNS上での偽情報の拡散がどんどん社会問題化してるから、世界中の先進国では対策が進んでる。EU、ドイツ、シンガポール、オーストラリア、UAEなんかでは、数年前から次々と偽情報対策が強化されてる。それだけ「陰謀論とか誤情報」が深刻化してるってことやな。

・日本では?

それに比べて日本はというと、SNS上の偽情報や誤情報に対して、いまだに包括的な法規制は導入されてない。選挙期間中の誤情報対策とか、プラットフォームとの連携強化は検討されてるけど、まだまだ手ぬるい状況や。でもこれが逆に、陰謀論を信じる人たちをさらにアツくさせる燃料になってる。「バレたらマズいから言論統制しようとしてるんや!」みたいな声がますます強まってる。まさに今が一番熱いタイミングかもしへん。急げ!!

まとめ

ここまで読んでくれてありがとう。どう?今がどんだけアツいか、わかってもらえたかな?煽るような調子で「今がアツい!急げ!」と書いてきたけど、実はそれには理由がある。陰謀論が今どれだけ広がりやすくなっていて、それがどれだけ大きな社会問題になっているかを、知ってもらいたかった。
SNSのアルゴリズムやエコーチェンバー、オールドメディアの不信、物価高、そして不安をあおる情報が、どうやって陰謀論的な流れを加速させるのか――。
それが「身近に起きていること」なんやということを、ぜひ感じてもらいたかった。もし何か感じるものがあったなら、SNSでの情報収集の仕方を、今一度見直してみてほしい。そして、一人で考えるんじゃなくて、周りの人とよく会話することも忘れんといてほしい。陰謀論は時に、人の不安や怒りを利用して社会を分断し、個人を孤立させることもある。そんな危険性があることを、どうか心の片隅に置いといてほしい。
ここまで読んでくれてほんまにありがとうございました!

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